セルフメンテナンス!外壁のお手入れ方法
お客さまから「外壁の掃除を自分でやりたいけれど、具体的にどうすればいいのかわからない」という声を聞いたことがあります。外壁の汚れの放置は劣化につながることもあることから、ご自身で良い状態に保とうとしてくださっているとうことに、とても嬉しく思いました。
同時に、掃除方法に疑問を持っている方は案外多いのかもしれない…ということに気づきました。そこで今回は、「外壁のお掃除方法」についてお話しいたします。
なぜ外壁は汚れるの?
今の塗料は汚れに強いものも多いですが、外壁は常に外の環境にさらされているため、完全に汚れを防ぐことは難しいです。
汚れの種類についてご紹介していきます。
都市型汚れ
外壁につく汚れの70%は「都市型汚れ」と呼ばれるものです。雨水や風が運ぶシリコーンオイルやホコリ、排気ガス成分などが外壁に付着して汚れを作り出します。これらの汚れは徐々に積み重なっていきます。
コケや藻
適度な温度と水分、微妙な凹凸がある外壁は、コケや藻が増殖しやすい環境です。日陰になりやすい場所や通気が悪い場所では特に生えやすいです。
塗料の寿命
塗料も劣化する時期があります。周囲の環境や塗料の耐久年数によって、劣化が進み汚れがつきやすくなります。
掃除の手順
外壁掃除の手順をご紹介します。
① 天気
晴れていて風のない日に掃除するのがいいでしょう。自然乾燥できることが理想です。
② 準備
室内に水が入ってしまうのを防ぐため、窓枠や換気口の周りなど、養生をしておくと良いでしょう。洗剤を使う場合は、手袋を着用しましょう。
③ 水洗い
ホースで上から下に水をかけ、チリやホコリなどの汚れを落とします。高圧洗浄機を持っている場合は、それを利用しても良いです。
④ 油汚れを落とす
中性洗剤を薄めたもので油汚れを落とします。この時、硬い素材でできたブラシなどの道具は使わずに、柔らかいブラシやモップを使いましょう。研磨剤の入った洗剤は塗膜を傷つける可能性があるので避けましょう。
⑤ コケや藻には専用の薬剤を使用する
コケや藻がひどい場合、専用の薬剤を使います。使った後はよく洗い流しましょう。
カビ取り剤はお風呂場のタイルやシンクでの使用を想定して作られているものなので、おすすめしません。洗剤を使ったら、きれいに洗い流してください。外壁に薬剤が残ってしまうと劣化の原因になります。
⑥ 目地のお手入れ
目地は、長い年月紫外線にさらされると、ひびが入ったり、剥がれ落ちたりしやすくなっている場合があります。そのため、強くこすったりせず、雑巾でふきとる程度の掃除にします。
まとめ
外壁の汚れは建物の劣化につながります。年に1、2回、家の点検を兼ねて、掃除をしてみませんか?外壁がワントーン明るくなり、家族皆さんの気持ちも晴れ晴れするはずです。定期的な掃除で外壁をきれいに保ちましょう。
ただし、高所作業には注意してください。ご自分で行うのは手の届く安全に行える範囲だけにしてください!!ご自身の安全が第一です。業者に依頼するのも一つの方法ですよ。
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