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雨樋の重要性と劣化対策

     

 

 

我々が住む住宅の屋根には、雨水を収集し排水するための「雨樋」と呼ばれる装置が備わっています。しかし、雨樋について考えたことはあるでしょうか?多くの人がその存在を忘れがちですが、雨樋は大切な役割を果たしており、そのメンテナンスや劣化対策は見逃せません。

大雨が降った時、雨樋が機能しない状態では、屋根から流れ落ちる水が建物に吹き込み、建物や外壁の劣化を招く可能性があります。また、雨樋が劣化していると風によって外れてしまう危険もあります。だからこそ、雨樋の存在を意識し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

外壁や屋根のように目立つ部分ではないかもしれませんが、雨樋には大きな役割があります。

 

雨樋の役割とは

 

雨樋とは、屋根から流れる雨水を収集し、建物の周囲へ排水する役割を担っています。これにより、雨水が建物内部に浸入するのを防ぎ、建物の腐食や劣化を防止します。雨樋がない場合、雨水は建物の外壁に直接流れ込み、外壁の劣化を早めてしまう恐れがあります。さらに、地面に直接水が落ちると、地面が凹み、建物の基礎にも悪影響を及ぼす可能性があります。雨樋は住宅全体を保護するために欠かせない存在です。

 

雨樋の劣化原因と対策

 

雨樋が劣化する主な原因は以下の通りです。

 

1.詰まりとゴミの堆積

雨樋の集水器や竪樋(たてどい)はゴミや落ち葉が詰まりやすい構造です。これにより雨水の流れが滞り、雨樋の劣化を招くことがあります。近くに樹木がある場合は、落ち葉が主な詰まりの原因です。手の届く範囲のゴミや落ち葉を取り除くことで、雨樋の流れをスムーズに保つことができます。

 

2.経年劣化

雨樋の耐用年数は約20〜25年です。それ以上の使用で劣化し、外れたり穴が開いたりすることがあります。劣化した雨樋は交換が必要です。

 

3.風や雪による被害

突風や大雪により雨樋が破損することがあります。特に2階の雨樋は影響を受けやすいです。自然災害による被害は避けられませんが、火災保険に加入している場合、修理費用の一部が保険でカバーされることもあります。

 

4.適切な傾斜が保たれていない場合

雨樋は、実際には水平ではなく、集水器に向かって水を排水しやすいように微妙な傾斜がつけられています。 この傾斜が逆方向になったりずれたりすると、雨水が適切に流れずに溢れてしまいます。 雨樋の傾斜が適切でない場合、通常は支持金具が歪んでいることが多いです。 支持金具は金属製であり、適切な力を加えれば自分で修正できることもありますが、力の加減を誤ると金具が損傷する可能性があります。 

 

5.支持金具の外れ

雨樋を支えるべき支持金具が外れてしまったり抜けてしまったりすると、雨樋に大きな負担がかかります。 金具が外れてしまっている場合、単に金具の取り付けを修理するだけでなく、雨樋全体を交換することが必要なケースも多いです。 修理作業は専門知識が必要なため、自分で対処するのは難しいです。 

 

6.継ぎ手の隙間やずれ

雨樋の継ぎ手に隙間やずれがある場合、接着不良や経年劣化が考えられます。 経年劣化していない場合で、継ぎ手が一部外れている場合、一時的な応急処置として「雨どい接着剤」を使用することができます。 ただし、接着剤による修理は一時的なものであり、長期的な解決策ではありません。 問題が悪化していなければ、工事費用は比較的低額で済むことが多いです。状況が悪化する前に、専門業者に相談することをおすすめします。複数箇所で雨樋に穴や割れがある場合は注意が必要です。全体の強度が低下している可能性があるため、雨樋全体の交換を検討することも大切です。

 
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