外壁のシーリング工事は、建物の外部を保護し、耐久性を確保するために重要な工程です。この工程は、どのような手順で行われるのでしょうか。一般的なシーリング工事の手順を紹介します。

 

打ち替え工法の流れ

 

① 既存のシーリングの撤去と清掃

まず最初に、劣化した既存のシーリングをカッターやラジオペンチを使用して丁寧に撤去します。そして、サイディングボードの断面から古いシーリングを削り取り、目地周りの汚れやほこりをハケで清掃します。

 

② 養生（はみ出し防止のテープ貼り）

新たなシーリング材が外壁に付着しないよう、目地の周囲に養生テープを丁寧に貼ります。この作業は正確さが求められ、美しい仕上がりに欠かせません。

 

③ プライマー（下塗り材）の塗布

シーリング材をしっかりとボードに密着させるために、目地部分にプライマーと呼ばれる下塗り材を塗布します。プライマーはシーリング材の接着性を高める役割を果たします。

 

④ シーリング材の充填

シーリングガンを使って、シーリング材を目地部に充填していきます。十分な量を充填し、空洞ができないように気をつけます。

 

⑤ ヘラで均一にならす

シーリング材を充填したら、ヘラなどを使って均一にならします。均一に仕上げることで、外壁全体の美観を保ちます。

 

⑥ 養生テープの除去

シーリング材がまだ乾いていないうちに、養生テープを丁寧に取り除きます。乾燥後ではテープが取れにくくなるため、注意が必要です。

 

 打ち増し工法の流れ

 

打ち増し工法では基本的な手順は「打ち替え工法」と同様ですが、既存のシーリングを撤去せずに、新しいシーリング材を既存のシーリングの上に充填していきます。これにより、劣化した部分の補修が可能です。

 

シーリング工事は、建物の寿命や美観に影響を与える重要な作業です。正確な手順と専門知識を持つ施工者によって行われることで、長寿命で美しい外壁を維持することができます。