外壁塗装のキホン − 優良な塗装・リフォーム業者の見極め方 −
塗装やリフォームの成功のカギは「業者選び」にかかっています。この業者の選び方を考えるための判断基準について解説します。
チラシやインターネットを通じて見つけた業者に連絡をすると、その業者から担当者が派遣されます。その時に注意すべきなのは、その業者がどのような特徴を持っているのか、過去にどのような実績を上げてきたのかを調べることです。
営業担当者は、お客様の家の状態を評価し、適切なリフォームを提案する役割を果たします。しかし近年、都市部では戸建ての住宅が減少しているため、リフォーム業者も新たな案件を獲得するために競争を余儀なくされています。その結果、一部の営業担当者は必要のない工事や不適切な工事を提案してくることがあるのです。
もちろん、誠実にお客様の立場に立って提案を行ってくれる営業担当者も多く存在します。
営業担当者を見極める際に注意すべき3つのポイント
外観
まず最初に、その人の第一印象を判断します。その人がきちんとした態度を持っているか、身だしなみが整っているかどうかを確認します。「目は口ほどに物をいう」という言葉が示すように、外観の第一印象は重要です。
話し方
挨拶が丁寧で、自信を持って話すかどうかを確認します。曖昧な言葉を使わないか、専門用語を使わずに分かりやすい言葉で説明をしてくれるかどうかも重要なポイントです。また、お客様の希望に合わせた提案をしてくれるか、一方的に話すのではなく、お客様の要望をじっくりと聞いてくれるかどうかもチェックしましょう。
雰囲気
礼儀正しく、気軽に相談できる雰囲気を持っているか、そして仕事に対する考え方がお客様中心であるかどうかを見極めます。多くの業者を渡り歩く営業担当者の中には、ときどき退屈そうな、頼りにならない雰囲気を出す人もいます。自分のペースで話し、お客様の話をまったく聞かない人はやめましょう。
ここで重要なのは、業者の規模ではなく、人間としての相性です。お客様と業者の相性は、好みや個々の性格による部分もあります。業者が自社で施工を行っている場合、初回の担当者が工事の最後まで変わらないことがあります。そのため、見積もりの価格だけで選ぶのではなく、信頼できそうな担当者を見つけて依頼することが大切です。
業者との会話だけでは不安を感じる場合、過去に施工した家の写真や映像を見せてもらいましょう。また、近隣であれば、実際に施工された家を見学させてもらっても良いでしょう。
【 !注意! 】
訪問販売には注意が必要です。リノベーション(修復)やリフォームを行う中古住宅の需要が増えている一方で、これに乗じた大規模なリフォーム被害も増加しています。最近の悪質なリフォーム被害の77%は訪問販売によるものであるとされています。業者登録制度がないため、リフォーム業界は参入が容易な一面を持ち、専門的な建築や塗装の技術を持たない悪徳業者が存在します。
これらの業者は訪問販売を通じて、「今すぐに直さなければ、家が壊れてしまいます」といった言葉でお客様を恐怖に陥れ、リフォームの内容を十分に確認する機会を奪い、巧みな言葉使いで半強制的に契約させます。そして、契約後すぐに手付金を要求し、全額を早期に回収しようとします。多くの人が不信感を抱きつつも、彼らの圧力に屈して断れずに契約を結んでしまいます。
どのような訪問販売でも、その場で即座に決定することは避けましょう。「この場で契約すると大幅に割引します」といった契約を急ぐような業者は特に注意が必要です。一度業者を帰し、家族や友人などに相談した上で決定を下すことが重要です。
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