外壁塗装のキホン – 外壁の塗り替え工事の流れとポイント解説!②−
前回記事からの続きです。
外壁塗装
⑥外壁の下塗り(1回目、下地によっては2~3回)
外壁塗り替えの最初の工程である下塗りは、塗料の定着を促す接着剤的な役割を果たします。シーラー(下地強化材)を塗り、壁面の強度を高めます。下地の材質や劣化の状態により、下塗りの回数が増減することがあります。透明または白やクリーム色の塗料で手塗りの作業が始まったら、下塗りの作業をやっていると考えて良いでしょう。
⑦外壁の中塗り(2回目)
下塗りが終わると、お客様の希望の色を使って中塗りが行われます。中塗りと上塗りはキホン的には同じ塗料を使用します。中塗りは下地材を保護し美観を完成させる役割を果たします。
⑧外壁の上塗り(仕上げ塗り・三回目)
外壁の塗り替えの最後の工程である上塗りは、仕上がりの見た目と強度を決定する重要な作業です。均等に塗り、紫外線や酸性雨から外壁を保護し、美しい仕上がりを実現します。
屋根塗装
⑨屋根のサビ止め塗装、下地処理
高圧洗浄後、屋根のサビ止め塗装と下地処理が行われます。ケレン作業によりサビを落とし、塗料の密着性を高めます。適切な下地処理は塗装の耐久性を保つためにとても重要です。適切に行われなかった場合、本来10年持つはずの塗料が数年で剥がれてしまうということもあります。
⑩屋根の下塗り
屋根が完全に乾燥した後、下塗りを行います。外壁と同様にまずはシーラーを塗り、屋根材の保護と塗料の密着を図ります。
またスレート屋根などの場合は、一枚一枚の薄い板を貼り合わせていますが、上から入ってきた雨水は、この板と板の隙間から逃がす構造になっているのでこの上から塗装すると、塗料で板の隙間が塞がってしまいます。板と板の隙間が塞がったままだと雨水を逃がす場所がなくなってしまい、屋根を腐食させる原因になります。これを防ぐために「縁(えん)切り」という作業をします。塗料で塞がった隙間を切る道具を用いて一枚一枚開けていきます。
最近では、タスペーサーという確実に隙間をつくるための部材もあります。
※弊社(SHINSEI)では、タスペーサー取り付けを提案させて頂いています。
⑪屋根の中塗り
外壁塗装と同様に、中塗りからお客様の希望の色に塗っていきます。中塗りによって屋根の紫外線保護や防水機能を強化し、下地材を保護すると同時に、色を付け美観的にも美しくなるよう丁寧に完成させていきます。
⑫屋根の上塗り
屋根の最後の仕上げである上塗りは、外観の見た目と耐久性を決定づけます。均等に塗布し、紫外線や酸性雨から屋根を守り、美しい仕上がりを実現します。
⑬付帯部の塗装
付帯部の塗装では、破風板や軒天、雨樋などを丁寧に塗っていきます。鉄部には下地処理をしっかりと行った上で、サビ止めを塗ってから塗装を行うことで耐久性を確保します。
⑭点検・足場解体
工事が終了したら、仕上がりの点検を行い、お客様の要望に応じて修正を行います。問題がなければ足場を解体し、工事が完了します。
工事休業日を除いて、ここまで2週間後で工事完了となります。
以上の工程を丁寧に行うことで、耐久性に優れた美しい塗り替えが実現します。外壁の塗り替えは、家の寿命を延ばし、快適な生活を維持するために重要なメンテナンスです。
信頼性のある業者と協力し、理想の住まいを実現させましょう。