[ 防水工事 ]ウレタン防水 〜通気緩衝工法と密着工法について〜
さまざまな防水工事の方法をご紹介しましたが、弊社では最も主流とされている「ウレタン防水」を主に施工しています。
ウレタン樹脂は液体状であるため、シームレスな防水層を形成することができ、屋上やベランダ、バルコニーなど、どんな形状の場所にも適用できます。施工も簡単であり、その上コスト面でも他の防水材と比較して低く抑えられるうえ、別の素材の防水層があっても上から重ね塗りが可能など、多くのメリットがあります。さらに、5、6年ごとにトップコートを再塗装することで、防水効果を維持することができます。
防水工事の選択肢に迷った場合、ぜひウレタン防水をおすすめいたします!
目次
密着工法と通気緩衝工法
ウレタン防水にはいくつかの施工方法がありますが、主に採用されるのは「密着工法」と「通気緩衝工法」の2つです。それぞれの特徴についてご紹介します。
通気緩衝工法
この工法では、通気緩衡シートと呼ばれる小さな穴の空いたシートを下地に貼り付け、その上からウレタン防水材を塗布します。初期費用は密着工法と比べてやや高くなりますが、雨漏りなど水分を含んだ下地に非常に効果的です。長年にわたって下地に浸透した水分が劣化を引き起こすことがありますが、通気緩衝工法ではシートの穴を通じて外部に水分を逃がすことができます。特に古い建物や広い面積の場所におすすめです。
密着工法
この工法では、メッシュのような補強布を下地に貼り付け、その上からウレタン防水材を塗布します。工期が比較的短く、費用を抑えることができるため、短期間での防水工事を希望する方に向いています。ただし、下地の影響を受けやすいため、下地の処理には注意が必要です。特に狭い場所やすでに雨漏りしている建物に適しています。
通気緩衝工法では下地の湿気を外部に逃がし、密着工法では短期間での施工を実現。それぞれの工法の特性を考慮しながら、最適な方法を選ぶことが大切です。
通気緩衝工法の施工流れ
1.施工前の準備
汚れを洗浄し、下地の密着性を高めます。
2.下地調整
表面の凹凸やひび割れを下地調整材で整えます。
3.通気シート及び脱気筒の設置
専用の接着剤を使用して通気シートを貼り付け、下からの湿気を外部に逃がします。
4.ウレタン防水の下塗り
通気シートの上にウレタンをムラなく塗布します。
5.ウレタン防水の中塗り
ウレタンを塗り重ねて中塗りを行い、脱気筒周辺には適切な膜厚を確保します。
6.ウレタン防水の上塗り
7.施工完了!
ウレタンを保護するトップコートを塗布して工事完了です。トップコートの塗り替えは5年に一度を目安に行いましょう。
ウレタン防水は多くのメリットを持ち、デメリットがほとんどありません。防水工事の際には、その特性を考慮して選ぶことをおすすめします。
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